彼女とか彼氏ってどんな感じなんだろう…
初めての告白は、漫画とはかけ離れていた。
「はぁ…」
「朝からどしたの?」
「樋口君!?びっくりした」
「前田もはやくくるんだね」
「うん…まぁ」
昨日は疲れてはやく寝れたけど、今日は朝から目が覚めていつもの登校時間よりはやく学校についた。
教室には誰もいなくて…
突然樋口君に声をかけられてちょっと驚いた。
「樋口君はいつもこの時間にきてるの?」
「うん、朝稽古してから登校するけど、この時間」
「朝稽古?」
「家が、剣道の道場なんだ」
初耳。樋口君ってあんまりしゃべる人じゃないから。桜は、男は無口ぐらいでいいって言ってたな…
「へぇ〜だから部活してないんだ」
「うちの学校は、部活が弱くてクラブユースに所属とか個人な奴が多いからね」
そう…中流家庭が多いとそうなんだよね。
理沙はダンス、私は水泳、桜はフルートを習っていて中野は野球、久遠はバスケ二人とも強豪チームだ。
「へぇ〜なんか私達、こうしてちゃんとしゃべるのって初めてだよね?」
「そうかな」
樋口君が笑った。可愛い。桜がヤラれてるスマイルですな〜
なんだかとりとめのない話だが、癒された。