汚染 85

ふく  2009-04-17投稿
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貴方としたで待ち合わせをして車に乗った
誰にも見られない様に

帰りはご飯を食べ家まで送ってもらった
初めてのドライブ
家までの時間が短く感じる
何処まででも着いて行くからどうかこのまま走り続けて
願いも虚しく見慣れた町並みが映る

『もうすぐ着きますよ』と静かに言った私の手を貴方が握る
家の近くで車を止め名残惜しそうに貴方が溜め息を着く
私の為に着いた溜め息
私の頭を撫でながら『またね』と寂しそうに言うから頭を貴方の肩に傾けた
優しく体を包んでくれるから優しい気持ちになれる
神様なんていないんだよ
願いを叶えるのは
この想いを救えるのは私達自身なんだろう

どんなに唇を重ねても
どんなに体を抱き合わせても想いは重なった振りをして
何処か寂しく隙間がある事は分かっている
貴方の肩越しに見える景色は灰色に見える

離れたくはない
『帰りは寂しいからメールして』
車から降りてそう言いながら窓から出された手にキスをした
その時の貴方の切なそうな表情\r
それを忘れない

車の中で流れていた歌を忘れない
きっとそれが想い出の曲になる
私達の愛の歌
切なくて甘くて
何処となく二人に重なる
そのCDを貴方がくれた
貴方にメールをしながらその歌をリピートした

『名前で呼んでもいい?』
貴方の好きな様に呼んでくれていい
何だって嬉しいから
私も下の名前で呼んでみたい
貴方と恋人同士になれたみたいで心が弾むから

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