「じゃあ、私は失礼します。卓也くん‥明日頑張ってね。」
麻美の身体になった卓也はヒールを履いて小走りで出かけて行った。
その様子を卓也の身体になった麻美は呆然と見送っていた。
「こら卓也、早くお風呂に入りなさい。」
と、卓也の母親が急かすように卓也をお風呂に向かわせた。
「ほら、これ持って。」
麻美は卓也の母親からパジャマとパンツを受け取って、そそくさとお風呂に駆け込んだ。
(なんだ、卓也ってお母さんにそんなことを…子供じゃない。)
麻美はクスッと笑い、服を脱ぎお風呂に入って行った。
麻美は入れ替わった身体を鏡で見ながら
(なかなか素敵な身体してるんだぁ。)
複雑な心境のままお風呂に入るとすぐに
上がり、パジャマに着替えてすぐに部屋に戻った。
(ふぅ、なるべく卓也君のお母さんに会わないようにしないと。)
部屋に戻ると麻美は真面目に明日のテストに向けて勉強をし始めた。
麻美は一時間くらい勉強して就寝した。
一方、麻美の身体になった卓也はニヤニヤしながら駅方向に歩いて行った。
(ラッキーだな、麻美先生の身体が手に入ったなんて。 しかしヒールって履きにくいなぁ‥)
ぎこちなく歩いてる卓也はどこか休める場所を探していた。
(あっ、麻美先生ってもう二十歳過ぎてるんだっけ?)
卓也は大人の遊び場・パチンコ店の女子トイレに駆け込み、すぐにブラウスのボタンを外しスカートを捲った。
(女の身体ってどうなってるんだろう?)
「へぇ、麻美先生ってピンク好きなんだぁ。」
麻美はピンクのブラウスに白のタイトスカート、下着もピンクだった。
卓也は麻美の身体を見たり触ったりしていると、いつの間にか閉店になっていた。
「いっけねぇ、もうこんな時間だ。」
卓也は服を整えてトイレから出ると、男子トイレから担任の山田が出てきた。
「山田先生‥」
思わず声をかけてしまった。
「ん? 」
山田はじっと麻美になった卓也を見て聞いてきたいた。
「あなたは? どうして私の名前を?」
「あはは‥私は吉田卓也君の家庭教師をしてますから。先生のことは卓也君から‥」
「へぇ、貴女がね。」
山田は麻美の身体を舐めるように見ていた。