貴方を可愛いと思った
初めてドライブをした日
車の中で私の頭をずっと撫でてくれた
一人車の中で手に着いた私の香りに気付いた
その香りをずっと嗅ぎながら帰ったのだと言う
多分私が着けているヘアコロンの香り
『好きな香り』と言うから決めた
貴方と過ごす時はいつもこの香りにしよう
そしたら私の香りを覚えてくれる
貴方の香水の香り
私も覚えた
香水は好きではない
だけど貴方だから許せる
私の服に着いた貴方の香り
一人でも貴方を感じる瞬間
覚えた香りが消えないうちに貴方の香りの物を買おう
寂しい時
貴方に会いたくなった時
いつでも貴方を感じられる様に
こうやってお互いの物を覚えて行く
それを愛おしいと思うのは想いが大きいから
貴方も私も似た者同士かもしれない
寂しくなれば感じる物を探し
欲張りになって少しずつ約束を増やして行く
灰色の未来でも
私達に流れる愛は色を深める
沢山の約束
思い出すのが大変な位に交わされて
それだけで生きて行ける様な気がする
叶わないとしてもそのやり取りだけで気持ちは明るく色を染めるから