誰よりも早く季節の香りに気付いて
微笑みかける君が好きだった
冬の冷たい風に切なくなったり
夏の強い日差しにはしゃぎ出したり
いつどんな時でも
貴女の笑顔のために
どんな事もすると
誓っていたのに
今思い出すのは
貴女の震える肩と
涙に濡れる瞳
さよならの言葉
君の香水 香りに気付く度に
道行く人の波に君を探す
今まで何で気付かなかったのだろう
こんなに心に貴女が
輝いてる事に
出逢いと別れは共に突然過ぎる程に
巡り行く季節の流れの様に凍えたその手吐息で暖めた冬も
いつしか桜吹雪を掴む春になる
春夏秋冬全てに
それぞれの笑顔が目蓋に
焼き付いたまま今も
季節は流れてく
今思い出すのは
貴女の震える声と
涙を隠す笑顔
ありがとうの言葉
貴女にもう一度逢えるとしたなら
僕はその心にに何を伝えるだろう
愛の言葉や後悔の気持ちも
言葉にできずに貴女を
ただ抱き締めるだろう