制服時代??

なぉ  2009-04-19投稿
閲覧数[229] 良い投票[0] 悪い投票[0]

大倉は、昼休みになると六組の教室まできて私を呼び出し、渡り廊下でたわいもない話をする。そんなことが一週間続いた。

おかげでなんとなくどんな人なのかはわかった。
サッカーバカで女好き。
調子がよくていい加減。
でも…まっすぐで素直。
意外と頭もいいらしい。
会話していて飽きない。

「なんで私なの?」

前から思ってた疑問。
大倉って基本的にモテる。
こないだフラれた人もかなり可愛い子だ。

「初めてなんだよ」

「何が?」

「自分から好きって思ったの、外見とかじゃなくて」

最後が失礼なんですけど…

「あのねぇ…簡単に好きとか言う?」

「簡単じゃなくて、マジで」
この調子だからため息でちゃう…
でもどこかそんなまっすぐで素直なとこ、うらやましい気持ちもある。

私は…自分の思いを自分でたちきったから。

「なぁ、知夏?」

いつの間にか呼び捨てになってるし…

「なに?」

「他に好きな奴いるの?」

「なんで?」
図星をさされたみたいで、胸が痛かった。

「…なんとなく、だってこんなに俺頑張ってるのに知夏ちゃん落ちないしさ」

「ほんと俺様」

そう言って私は笑った。
本当はそういうとこ嫌いじゃない



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 なぉ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
海外セレブを魅了☆
☆ピチピチのお肌に


▲ページトップ