私は中学一年。
この学校では、制服がブレザーだから、
ベタなマンガみたいに憧れの先輩に『第二ボタン下さいっ』みたいな事はできない。そのかわりにネクタイや、ジャージをもらう事が可能だった。『ネクタイは彼女しかもらえない』なんて誰かが言ってた気するけど。
私にも憧れの先輩がいた。男子バレー部だった。
おっと。忘れてた。
私はシュン。男の子みたいな名前が付いてるのは生まれるまで男の子だっておもわれてたから。
紙は元から茶色。特別可愛くはない。でも顔が優しいっていわれる。
性格は明るくて、透明に物事を考える。優しいのは小さい頃からの取り柄かな。まぁ自分でいうのも難だけどフレンドリーでどこにでもいる憎めない人気者タイプ(笑)悪戯好きで悪ガキなところはご愛嬌。
話しに戻るけど
その憧れの先輩は坊主で顔がキリッとしてて眉間にシワを寄せていた。
いつも大勢の友達といた。いつも笑ってる私には
ものすごくかっこよく見えた。
友達に『あの先輩カッコイイよね』っていうと『えぇ?ないない。シュン眼科行った方がいいって』
と言われて相手にされなかった。私は決心した
『この先輩からジャージをもらおう』