「あぁそう、わかった、んじゃな。」 少年はそう言い残すと、 ダンキンドーナッツの前から駅の方へゆっくりと歩いて行った。 久々に彼女と待ち合わせた金曜日。 待ち合わせ場所に現れたのは、彼女一人ではなかった。 「いいんだよ、浮気したって。」 年上の女に言った、当時精一杯の強がりは、人生で初めての「後悔」に変わった。 相手の男をぶん殴る事も、その瞬間まで彼女だった女を殴る事もできず。 少年はゆっくりと駅の方へ歩いて行った。
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