僕は、佐々木にメールをした。
『こんばんは。 君が僕の読んでた本読みたいなんて珍しいね。』
…送信。
返事は早かった。
『…でしょ。』
自分からメールしておきながら、返事をしなかった。
…何かわかるかなと思ったけど…ダメだった。
でも、佐々木が龍魔人なら話は早い。
僕が「半分人間じゃない」と言った時、本能的に僕を龍神族と悟る。匂いで。
龍魔人と龍神族には違う微かな匂いがある。…ん?…そうか!!
僕は、佐々木の匂いがなんとなくキライだった。んだ。
僕は龍魔人がどんな匂いかわからないけど、きっと…佐々木の匂いは龍魔人の匂いだ。
謎は溶けた!!
僕のメモは的を射ていた。
次は自分が決めた、目標をやろう。と思えた。
だけど、
僕を待っていたのは、
100年に一度の…
人間淘汰の計画だった