ダイブ・イン・ベッド

KSKくま  2009-04-20投稿
閲覧数[307] 良い投票[0] 悪い投票[0]

幻覚に似た感覚と生きる上での享楽

空に浮かぶようにその綿の中で己の温かさを抱(いだ)いて眠れ

春は短い

しかし、人は羊を数えるより先にすべきことを垣間見るハズだ

美しいばかりではない

あたかも真実に見える柔らかい某(なにがし)かに酔うことに感じる戸惑いなど無価値でしかない

生きる以上に大切なこと、生きる中で夢見ること

怖れてはいけない

怖れはない

唇のほんの先で紅い実を掴み、その空(から)のグラスに落としてしまえば良い

水面に落ちたツツジの色は赤紫

水はなおも苔色

南東からの風にどこかへ流れて行く

君の睫毛(まつげ)の小さな曲率に落ちた雨粒は行く先を失って、どうしたら良いものか迷っているのだろう

そこには君の瞳の内奥(ないおう)が見える

甘く、澄んだ味

加糖シロップ

香りも同じ味

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 KSKくま 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ