あたりはすっかり暗くて…私を家まで送ってくれた中野は最後まで笑って
「明日もこいよ」
と帰って行った。
胸が切なかった。
翌日、中野との約束通りに私は登校した。
久遠はというと…
ただ私には冷たく
「書類仕上げて朝一で提出したから」
と告げると目も合わさず、口も聞いてくれなかった。
まだ怒ってるの?
怒りたいのは私の方よ…
周りからみてもケンカしたなっていう険悪な空気が流れていた。
「久遠とケンカした?」
「桜…」
私はいいかけてやめた。
「向こうが怒ってるだけ」
本当の話はできなかった…
桜を巻き込んではダメ…
私はなんとなく…
理沙が気になって仕方なかった。
気になって一組に行くと、今日は休んでいると教えてもらった。
「理沙…」
何にもないことが願い…
だけどこんな時に…
運命は…甘やかしてはくれない。
次の日、理沙が自殺未遂で倒れたことを知った。
私は桜と理沙のおうちに、見舞いをしにおどずれた。
理沙は部屋から出れないらしい…
「よっぽどなんかあったんだよ…」
「桜…」
それ私かもしれないの…
そう思うと辛かった。
「ありがとう?」