ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-04-21投稿
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友達と遊べない春休み、私は1人自分の部屋で音楽を聞きながら中学校卒業の時、両親に買ってもらった携帯電話を、いじっていた。

しばらくすると、携帯電話の着信音が鳴った。

【知らない番号】

一瞬ためらったが、暇だった私はその電話に出た。

「はい?」

出てはみたものの、誰からか解らず私は緊張した。

「もしもし、亜弥?」

電話越しの相手は、私を知っている。

「うん」

知っている人という安心感。

「春樹だけど」

「春樹?」

私は、春樹に携帯電話の番号を教えていない。

「何してんの?」

気軽な質問をする春樹。

「電話してる」

私は在り来りな回答をする。

そんなくだらない会話を繰り返していた。

私は、春樹の事をあまり知らない。

でも、いつも春樹の存在感に惹かれる。

私と春樹はそんな、くだらない内容の電話を毎日のようにしていた。

そんな日々の中私はまた、自然に春樹に惹かれて行った。



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