ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-04-22投稿
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私は春樹を忘れられないまま、一人携帯電話を眺めていた。

携帯電話を眺めていると、まだ消せない春樹の番号が私の目にとまる。

以外と忙しい私の日々、携帯電話を眺めている時だけは、時間が止まる。

気付くと、私は春樹の携帯番号を表示した画面のまま、通話ボタンを押していた。

春樹と別れて一ヶ月が過ぎていた。

【逢いたい】

それだけだった。

だが、私が春樹に掛けた電話は呼び出し音も鳴らずに切れた。

【着信拒否?】

私はもう一度電話をしてみた。

その電話も呼び出し音は鳴らなかった。

【掛けなければ良かった】

そんな思いが、私に苛立ちと悲しみを与えた。

私はその苛立ちと悲しみから、春樹を着信拒否リストに登録した。

意味のない行動だと解っていた。

それは、私の小さな抵抗だった。

その頃の私は朝の6時から、昼間の3時でバイトをして、夕方6時から、夜9時まで学校に行く、そんな毎日を送っていた。

その日もバイトを終え、いつもの様に携帯電話の着信を確認した。

【春樹2件】

携帯電話の画面に表示されていた。

私が迷っていると、携帯電話の画面が明るくなった。

画面には、一瞬春樹の名前が表示されて直ぐ消えた。

その着信で私の迷いは消え、着信拒否を解除して春樹に電話を掛けた。

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