世界の果て―2―

夏姫  2009-04-23投稿
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いつも通りの退屈な授業。

国語の先生の話が長ったらしく、隼人は大あくびをした。

ふと左を見ると、青空と校庭がいい感じにマッチしている。

(いいな〜。やっぱこういう天気の日は、勉強じゃなくて部活とか体動かすことをする日だと思うんだよな〜)

外で体育してる一年を見ると無性に羨ましくもあり、憎らしくもある。

こっそりとため息をつき、教科書に目を落とした。

「…どうしたの、隼人くーん」

「…何だよ、いきなり」

隣の席にいる親友・明を睨み付ける。

「や、何かぼーっとしてるからさ」

「…悪いか」

「別に」

そう言って黒板をうつし始めた明を、何なんだと毒づきながら、今日の夢のことを考えた。

(…スゲー大事な気がすんだよなぁ。なんだっけかな?)

そんなことを考えてもきりがないと割り切ってみるものの、気づかないうちに思考を巡らせていた。


「やっと放課後だ!!」

勉強という拷問から解放された隼人は、大きく伸びをした。

「隼人ー!どっか行かねーか?どうせ暇なんだろ」

クラスメートのなかから声があがる。

いつもなら誘いにのる隼人だが、今日は何故か行く気がしなかった。

「わり!俺今日はパス」

止めようとする友人の声を振り切り、急いで学校の外に出た。

(俺、マジでどうしたんだろ?寝てる間に頭でもぶつけたのか)

自分で自分を不思議に思いながら、帰路についた。

(ま、こーゆー日は気晴らしにかぎるよな)

そんなことを考えいるうちに、家の前についていた。

「ただいまー」

返事がかえってこないことは分かっている。

ただの習慣みたいなものだ。

「はぁー」

高校生には似合わない、盛大なため息をついた。

その時だった。

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