「書くの意外に難しい…。つか恥ずかしい。ンー、物語なら平気なのにな…」
ブツブツと独り言を言いながら日記をつける。
『6/15
スキになってしまったようだ。単純…。男の友情みたいのにホント弱い。一目惚れ…とはちょっと違うか。とっくに知ってたんだし。』
『6/16
何か忘れてたけど…アイツ入学式早々人の名前当てクイズ友達とやってた奴だった…!誰が山田花子だっつーの!』
『6/17
小さな発見をした。意外と目が悪いらしい。彼。眼鏡かけると真面目に見えるのになぁ…』
『6/18
…最悪。喧嘩でしばらく自宅謹慎だって。明日から何を楽しみに学校に行くんだ…』
『7/10
やっと謹慎終了♪いやはや良かった良かった。…てか何か背がのびて…か、かっこいい』
『7/11
…日記終了。彼にはもう届かない。無理なんだ。彼は
ここでため息をつきペンを置く。
━分かってたのに。ずっと見てたんだから。好きな人がいるか…それが誰かくらい。
「バーカ」
諦めが悪い自分。
彼。
親友。
諦める為。
二人の前でまた笑えるようにする為。
二人の幸せを祈れる自分をつくる為。
今日私は日記を閉じた。
いつか開く時に━
「何だこりゃ」って笑えるよう、
毎日を一生懸命に生きていくと誓って。
大好きだった
ウウン
大好きな貴方へ。
ありがとう。楽しい時間を。