私は舞。31歳、主婦になり息子が1人。今までを振り返ると結構ハードなというかバカな人生送ってきたなぁ。男には毎回裏切られ、(当たりは4人中1人)DVも軽く経験して、風俗嬢にもなり…今は幸せだけど、またいつか昔みたいに戻るんじゃないかって怯えてる自分がいる。
高2の冬学校を中退して、毎日ファーストフードのアルバイトに通っていた。
高校入学からすごく大好きな人がいた…けど、すごく仲が良い友達としか思われてなくて、そのまま2年がたった。
いつもの様にアルバイトに行ったら、系列店の社員の人がいた。見た目は全く良くなく4つ年上の21歳。名前はリキ。転勤してきたばかりで、その時が初対面だった。
でも、私は何故かこの人と付き合うような気がすると一瞬よぎった。決して一目惚れではない
何事もなくその日のアルバイトは終わり、いつものように事務所でみんなと話込んでいた。みんなが、帰って私はリキと2人になった。仕事の話、出身地の話などして、帰ろうとしたその時突然キスをされそうになった。勿論、男の人を知らない私はとっさに避けた。心臓はバクバク… 帰らなきゃと思いながらも、動けない…
リキは一言「驚かせて、ごめんね」
私は「帰るね」ととりあえず笑顔で言うのが精一杯だった。その日帰ったのはいいけど、ドキドキはおさまらずに子供だった私はそれが恋に変わっていった。
でもずっと大好きだった雄の存在と好きだと認めたくないリキの間で困惑があった。