「あー!来た来た!
わりーな、サンキュー」
仁先輩の元に着いた晶と、仁先輩は何やら話している
そして晶は仁先輩のバイクの後ろに乗り
ブォーン ブォーン
また大きなエンジン音を響かせながら、二人は裏門をあとにした。
「ねェ、今の見た?
三井さんだよ!」
稲葉が興奮気味にわかりきった事を言っている
「三井さん
沢木先輩の彼女なのかな」
「沢木先輩の彼女だとしたら、三井さんてああ見えて凄い悪かったりして!」
女連中は、晶について盛り上がっている
「三井さんと話せるの、昌平だけだから、明日会った時聞いてみなよ!」
オレも晶が仁先輩と、どういう関係なのか知りたいと思う気持ちは正直ある
けどその反面
晶の口から
『私の彼氏なの』
なんて言葉を聞いたら
晶を気になり始めてるオレとしては、結構ショックかもしれない・・
そう考えると、聞きたくないところもある
「付き合ってんじゃねェの、そんなに気になるなら自分で聞いてみればいいじゃん」
多少動揺してる気持ちを隠すかのように
あまり興味ないから、というような態度をとっているオレ・・。