ストーリィ・イン?

高柳美帆  2009-04-25投稿
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カーフェイは、遠くを見つめるような表情で語った。
「…俺さ…騎士団に入るまえに、いろんな悪りぃ事したんだ。スリとか…盗みとか…けど、ある日運悪くここの騎士団に逮捕されてさー…マジあん時ダメだって思った。でも、そん時ウィンが俺を庇って…『騎士団に入れてくれ』って…『また、繰り返さないように見張るから』って言ってさ… どんだけ、お人よしなんだって…。」
間をおいてカーフェイは続けた。
「でも、お人よしとは裏腹に…コイツの為にも…償いをするためにも…騎士団入って、人を助けてぇ、て思った!…元罪人が何ぬかせって感じだけどさ…。」
…ごめん…カーフェイ…確かに私そう書いた…。

でも…カーフェイの目は、本当に反省してる。
書いた私が言うのもアレだけど…。もう…しないと思う。

カーフェイはケロリと笑い、答えた。
「へへっ!ごめんな…。なんか暗い話しちまって…。せっかく新入り来たんだから、明るく接しようと決めたんだけど…。」
「ううん。私も、悪い事聞いちゃってごめんね……てか、入団してないからね!?」
危うく流れに流されかけて、訂正した。


しばらくして、私はやっと特訓という地獄のような行いから解放された。
「おんわり!!あー、腹減ったなぁー!!今から昼飯食べいかね!?」
「………いい……。」
疲れ過ぎて気持ち悪い私は、もぅ、死にかけの顔で答えた。いくら大好物のスイートポテトが主食でも…かなり無理がある…。
「ふーん…。じゃ、部屋戻んの?」
「そーしたいけど…足が動かないの〜〜…。」
本当。もう、脚にものすんごい太い針金が入ってるような感じだ。
カーフェイはヤバイという表情を見せ、
「大丈夫か?もしかして…きつかったか?」
と声をかけた。そして、私をおんぶして
「よし!今からリクの部屋連れてくから!いいだろ!?」
私はカーフェイにおぶってもらい、そのまま部屋へ運ばれた。

「うし!着いたぜ!」
カーフェイがそういって笑ったあと、突然ガシャーンと硝子が粉々になった音が響いた。
床に カッとナイフが刺さっている。あと数歩前にいたら、おそらくカーフェイの胸部に命中していただろう。そんな、割れた窓から人が侵入してきた。その人は忍者の服に近い服で手には小太刀が握られていた。この人も…設定してあるからすぐにわかった。



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