汚染 103

ふく  2009-04-25投稿
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改札を抜けて手を振った
見送られるのは初めてで何だか変な感じ
やっぱり見送られるよりも見送る方が私には性に合う
慣れなくて違和感がある
こんなに見送られるのが寂しいなんて

電車の中で貴方からメールが届いた
『君を思い出しながら香りを嗅いでるよ』
貴方でなかったらただの変態だ
可笑しくて可愛くて顔が綻んだ
『君の事ばかり考えてる』
私もそう
会っても離れても
寝ても覚めても貴方で一杯になる
『俺、重傷だよ』
大丈夫
私もそれと同じくらい重傷だから
『大好きだよ』
私も大好きだし
貴方のあんな一面を見て呆れて嫌いになるどころかますます好きになった

多分こうして一日一日貴方を好きになって行くのだろう
私の想いに限界なんてあるのだろうか

貴方に嵌まってしまう前に諦めよう
そう思っていた日々
もう自信がない
完全に貴方に溺れている

寂しくない様に貴方からもらったストラップを握り締めながら帰った
貴方を感じる
そこに貴方はいなくても
貴方の心は此処にある

きっと離れられない
お互いに分かってしまった事
いつかは離れないといけない
お互いに分かっている事

何だか今日は疲れた
帰ったらすぐに眠ろう
貴方を想うと泣きそうになるから
その前に眠ってしまおう

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