僕は、また普通に学校に通っている。
心なしか、あれ以来龍神族が来ない。
ターコイズが説得に出たのか、ただ時期を待っているのか。
僕は、空を舞う雪を眺めた。
たぶんもう大丈夫だ。
そんな気がした。
でも、龍魔人のことがまだ残っているのに、新たな問題も出来てしまった。
『みなさんご覧ください!あの怪物が街を荒らしたあとです!』
テレビや、新聞に大きく報道されてしまった。
幸い僕の姿は映ってないがこんなのどうやってごまかそう。
昼休み、僕と佐々木は集まった。
「こんなに大きく出ちまって、どうする?」
「僕らは、何も知らない、何も分からない。で、通そう。」
僕は、佐々木に龍魔人の事を聞こうと思った。
「あの、佐々木?」
「ん?」
「龍魔人の事だけど…。」「あれは…。」
「もし君が龍魔人なら、龍魔人の意見も聞いてみてくれる?」
「どういう意味!?」
「…その、龍魔人は龍神族との共存をどう思うかなと思って。」
佐々木の家で、二人で気のすむまで話した。
佐々木の兄ちゃん(龍魔人とのハーフ)が一緒に協力してくれた。