どん!!
何かがそらの上にかぶさり、視界をふさいだ。 「…?」
上にかぶさっていたものが起き上がり、急に光が目に入り、そらは顔をしかめた。光に目が慣れてくると、そらの上に覆い被さっていたのが人間であることが分かった。
「誰…?」
そらの目の前には瞳の色が水色の少年がいて、そらを見下ろしてきょとんとしていた。
「…あの…」
「伝説は本当だったんだ…。」
そらが喋ろうとすると少年が先に口を開いた。
「伝説…て?」
そらが聞くと、少年はそらを見つめた。
「君だね?僕を呼んだのは…」
呼んだ…?
「呼んだって、どういうことなの?」