「うわっ…、最悪。」
いきなりこんな
不幸な事が起こるとは
思ってもいなかった。
いや、
思いたくなかった。
ー15分前ー
「やばっ!寝坊した!」
俺の名前は
壇 雅史(だん まさし)。
転校早々 遅刻しそうで
全速力で走っている。
ガンッ!!!
いきなり何かがぶつかって来た。
「イッタ〜、何なの?」
「何なのって何だよ!
お前からぶつかって
来たんだろ!」
「は?何言ってんの?
私はちゃんと前を見て
歩いてました!
そこに貴方が飛び出して
来たんでしょ!?」
「なんだその言い方!」
「あいにく、私は
学校に行かないと
いけないので、
貴方みたいな変態と
話している暇は
ないの!じゃあね!」
「誰が変態だ!」
女は立ち上がって、
逃げるように
走って行った。
「何なんだアイツ。
…あっ、ヤバイ!
遅れる!」
俺はまた、
全速力で走り出した。