「俺は彩香を殺したお前を許さない!!」 浩は突然彩香の死体から視線を逸らし、兵士の方へ視線を向けて叫んだ。その視線は殺気立ち、今にも兵士を襲いそうだった。
「私は殺していませんよ?」 兵士は動じることなく浩の方に視線を向け、不敵に笑った。
「殺してないだと!?ふざけるな!お前の腰にある銃で彩香を打っただろうが!!」 浩は心底腹が立ち、怒鳴った。 その様子を見て兵士は嬉しくなった。(どうやらコイツは見えた様だな…他の2人はどうだ?)兵士は麻里と孝弘を交互に見た。その動作を見た2人は兵士の意図が判った。
「見たよ、打つとこ」「俺も」2人は同意した。