職場のパソコンの中に見付けた貴方の写真
社員証に載せる為の職員の写真を見付けた
大好きな笑顔はないけどいつも見ている貴方の顔
誰にも見付からない様に自分の携帯に貴方の写真だけを送った
これで会えない時も貴方に会える
携帯を開いて貴方の顔を何度も見た
数え切れない位に見た
この事は貴方にも秘密にしている
寂しい時の私だけの唯一の喜び
休みの日は貴方を感じたくて貴方の仕草を真似てみたり貴方の言葉を思い出してみたり
それだけじゃ足りなくて
少し恥ずかしいけど貴方の写真を待受にした
携帯を開く度に映る貴方の顔
目が合ってそれだけで照れ臭くてそんな自分がまた恥ずかしい
ただ貴方に触れられない事が悲しい
指で貴方の顔や手をなぞってみるけど
この手でちゃんと貴方に触れたい
生身の温かさもない
貴方の細部までは感じれない
それが悲しい
この事貴方に言ったらどんな反応をするかな
嬉しく思ってくれるだろうか
それとも迷惑に思うだろうか
でも分かって
こうするしかない事
沢山我慢している事
普通の恋人なら休みの日に出掛けたり電話したり
それが私達には出来ないから
せめて貴方に会える方法
それはこれしかないという事
写真だけでも貴方に会える
声は聞けなくても耳に残っている貴方の声を思い出してみる
それでもいいのに
それでも我慢は出来ているのに涙が出る
現実には会えない苦しみ
会いたいと願う大きな想い
もう駄目だ
一度涙が流れると次々に溢れ出す
何度も唾を飲み喉が痛くなる
私は行き先を間違えたのかな
望んでも望んでも願いは尽きない
叶う事の方が難しいのだと分かってしまうから辛い
僅かな時間しか残っていない
こういう時
貴方に出会うべきではなかったと思えてしまう
会えばそんな事どうでもいい事の様に思えるのに
出会ってしまったのに
前向きに生きようとしても思い通りに行かなくてもどかしくて
もがいて自分を責める
誰も悪くはないのに
選んだのはお互いなのに
でも今は押し潰されてしまう
孤独に
自分の中に姿を現す欲張りに
貴方が欲しいと願ってしまう