「3日経つとどうなるの?」
「消えて雲に戻る…て噂だけど…詳しくは分からない。」
「そうなんだ…」
2人はお互いだまって流れる川を見つめていた。「ねぇ。」
少年が口を開いた。
「何?」
「どうして、友達が欲しいなら学校とか、人が多い所に行かないの?」
少年がそう言うとそらはうつむいて話し出した。「人が多い所は…仲良しグループが多いでしょ?何か、見せびらかされてるような気がして…」
「そっか…」
2人はまただまってしまった。
「うん…分かった!」
少年はそう言うと立ち上がった。
「僕なんかで良ければ、友達がいる楽しさを教えてあげるよ!」
少年はそらに手を差し出した。
「僕の名前は雲夢(ゆくむ)。3日間だけだけど、よろしく。」
「…うん。」
そらは笑って雲夢の手を取って立ち上がった。