−そらの家にて−
「そう言えば、勝手に上がっちゃって大丈夫なの?」
雲夢がそらに聞いた。
「あぁ…大丈夫だよ。お母さんは小さいときに死んじゃったし、お父さんは海外に長期の出張であと3ヶ月は帰ってこないよ。」
そらは笑って言ったが、雲夢には寂しそうに見えた。
「寂しくないの?」
雲夢がそらに言うと、そらは雲夢の方を向くと、頭にポンと手をおいた。「もう慣れたよ。」
と言ってニコッと笑った。
「それよりも雲夢くん、一緒にご飯食べない?たまには誰かと一緒に食べたいから…」
「うん。いいよ。それが僕の出来ることなら!」
こうしてそらと雲夢が出会った1日目が過ぎていった。