理沙の自殺未遂に久遠が関係しているとしたら…
私はいてもたってもいられなかった。
もしあの日のことが原因なら…
「久遠、今日委員会…」
「わかってる」
相変わらず目を合わせてくれない…
「久遠、…」
「何?」
「理沙となんかあった?」
すると久遠は、無言で私を睨み付けた。
息を飲むのがやっとなくらい、怖かった。
桜には一人で行動しちゃだめと注意されたけど…
私は知りたかった。
「あった」
久遠はまっすぐに私を見る
「……」
何があったの?そう聞きたいのに声が出ない。
「でもそれは俺とあいつの問題だ。お前には関係ないことだ」
関係ない?
理沙は友達なのに…
私はあの日…
「じゃ、なんで…なんでキスしたのよ」
気がついたら涙がでていた
久遠は私を抱きしめた。
「ごめん…」
謝らないで欲しい…
私はこの時、久遠の気持ちがわからなかった。
すると久遠は指で私の涙をぬぐうと私から離れた。
そして教室から出て、委員会には来なかった。
委員会の帰り、また中野が送ってくれた。
私は思いきって中野にきりだした。
「理沙と久遠のこと…なんか知ってるの?」
中野は話してくれた。