次の日
教室に入るとすでに席についていた晶は
オレに気付くと
昨日の出来事で少し違った思いで晶を見るオレとは逆に
いつも通りの笑顔で
「おはよー」
と言ってきた
「あっ・・お・はよー」
そもそも、晶に?おはよー?なんていう朝の挨拶をされる以外は
仲間ともそんな挨拶は交わしたりしないから、いまいち慣れない
というのと
いつも通りの晶に少しためらったのとで
少しどもってしまった・・
昨日の事を
サラッと聞こうか、迷ったりもしたが
やっぱりやめておいた。
それから、仁先輩は
毎日のように晶の事を迎えに来た。
晶は、転校してきてから
半月程たつものの
今だにオレ以外とはろくに話をしたりしる奴もいないので
仁先輩との関係はわからないままだった。
あのヒロでさえ
晶にはなんだか話し掛けずらいと言っている。
まぁ、けど、こう毎日のように迎えに来るんだから
二人はきっと
彼氏と彼女といった仲なんだろう
あの仁先輩じゃ、オレにはとても勝ち目はないし
オレは、これ以上
晶の事を気にするのはやめておこう
そう自分に言い聞かせたりもした
けど、そんな思いとは裏腹に
話せば話す程、晶はどんどんオレの心の中で、気になっていく存在
という気持ちは
大きくなる一方だった・・