翔悟。
思えば、
出会った時から彼は“キマって”いた―。
マリファナ・タマ・覚せー剤…
それらで彼は構成されてた。
プッシャーってゆー職業、ドラッグの売人。
独特な香りの煙が充満する部屋で、
出会った。
竹中さんってゆー、
地元の男の先輩に連れて来られ
『えっ竹中さん、今から皆でご飯ですよね?』
(あたしの女友達とそのジャンキー4人で行く予定だった)
「一発決めて行こうで」
順に回って来る喫煙具を
拒む理由はなかった。
あたしもまた、
マリファナ常用者だった。
―最初に味を覚えたのは、ジャンキー翔悟に出会う少し前―\r
友輔ってゆー、
ギターがうまくて
黒髪の似合う
自分の世界をもっている男だった。
【続きます】