私は慰謝料を100万円と決めた。
これ以上1円も出さないと宣言した。
夫に不動産の契約も解除したことを確認させて
翌日、慰謝料を振り込んだ。
ところが
敷金が帰ってこない
よくよく聞いてみると
不動産の賃貸契約は契約者を変更しただけだった。
当然、明け渡していない部屋の敷金は返ってこない。退去時に
契約者に返金するのだという。
夫には返ってこない。
「示談書に敷金の件を明記しなかったのは君じゃないか」と、私を攻めた
「もう、この話は決着のついていることだ。君がどう思おうと終わったことだよ」
と言う。
私は夫に騙されたと感じた。
怒りを持て余しながら数日が過ぎた。
夫のPCに彼女から「仕事の件で話したい」とメールが入った。
プライベートとビジネスはきちんと割り切っているという事らしい・・・
仕事という理由で私の目の前で連絡をとりあうなんて!
メールのことを問い詰めた時、夫が彼女に解雇しないと約束したことを聞く。
唖然とした。
彼女には直属の上司がいるにもかかわらず夫に直接メールを入れてくる。
「それとこれは別なんだよ君は全く心配しなくていい」
腸が煮えくり返る!!
私は彼女の直属の上司に
「今後、業務関係の事は社長ではなく僕に相談するように」と指示させた。
すると、彼女から
「これは奥さんの指示ですね」と返事が来た。
このやりとりを見て私は漸く
この社員も夫と彼女の関係を知っていて彼が二人の関係を知っていることを彼女も知っていた事に気付いた。
何?これって皆で私を宥めて彼女に同情してるの???
彼女が自ら辞めるまでこれから先も彼女は夫の会社で働くことになる
彼女が経済的に困ることはなく、
私の生活から女の存在は消えない。
夫は私ではなく彼女の要求を受け入れた。
そして私から彼女を庇っている。
敷金の件はどうしても私の思い通りにさせなければ気が収まらなかった。
馬鹿にしないで!
ただそれだけの理由だった。
何度も繰り返し夫を責め、その度、私達は口論となる。
最後にはいつも夫が
「僕は君を愛してるんだ」
「僕は君が一番大切なんだ」
と言う
私はますます疑り深くなっていく。