つながり(2)

ユミ  2009-04-27投稿
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コウキは高校を卒業し、ユミは高校2年生になった。
ユミの家の近くの飲食店で、とりあえず働く事にした。
毎日、学校の帰りによっては、オレンジジュースを飲んで帰る。
そんな平凡な毎日だった…なんだかんだで、1年がすぎ、ユミは高校の卒業を迎える事になった。
卒業のお祝いに、旅行に連れてってあげると、ユミと約束をした。
その時俺は、金まわりが良くなっていた。
そんな卒業まじかなころ、急にコウキと連絡がとれなくなってしまった…
誰に聞いても、知らないという。
コウキの親さえも教えてはくれなかった…
当然、ユミはコウキから捨てられたのだと思い、ずっと訳もわからないママ泣いていた。
それもそうだ。
コウキは、遊び人で有名だったらしく、コウキの事を知っていた友達から「絶対遊ばれてるから辞め方がいいよ、かなり怖いってきくし」と言われていたからだ…
でも、ユミにはそんな事少しも感じなかった…
365日毎日会って、いつも優しかった。そんな素振りさえもみせなかったからだ…
それから何日かたったある日、ユミの前にコウキの雰囲気に似た男の人がやったきた…
ユミは思った「あれっ?コウキと遊びにいった時に、一緒にいた男の人だ」と…
彼は、ユミの前にやってきて、こういった。
「俺、コウキに頼まれて着たんだけど、今コウキ留置所にいるよ」と…
「えっ??」ユミはビックリした…
「何したの?」ユミは聞いた。
「俺からは何もいえないから、とりあえず一緒に会いにいこ…」と…
バスに揺られ、二人は留置所についた。
メモに、自分の名前…面会相手の名前…手の指紋…
暗い冷たいコンクリートの壁…
「36番!…36番号…1号室にどうぞ」…
携帯、バックを取られ、面会室への長い廊下を歩いていく。
かなり古くなったドア…
開けてみると、少しやつれたコウキの姿…
おもわず何がなんだかわからず、涙をながしたユミ。
コウキは「ごめんね…」と何をしたのか、淡々と話だした。
ピピピッピピピッピピピッ…
面会時間終了の合図だ。
席を立とうとしたユミに、コウキはいった…
「卒業のお祝い、旅行連れて行ってあげれんかったけ、荷物受け渡し所によって!あげたい物があるから…」といった…
行ってみると、つかまる時に持っていた全財産と、紙切れに書いてあった「これで好きな物かって下さい。本当にごめんね…」だった

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