七つ目の七不思議?

彩茶  2009-04-27投稿
閲覧数[605] 良い投票[0] 悪い投票[0]

桜が目を覚ますと、夜の学校の自分の席にうつ伏せになっていた。
「桜ちゃん…?」
声のしたほうを見ると、知香が机から起き上がって目をこすっていた。
「知香ちゃん…それに…みんなも…何で?」
教室の中には直史や愛子など、クラスの生徒が不思議そうに周りを見渡していた。と、そのとき。『え…と、みなさん起きましたか?高橋美映です。』
突然校内放送で美映の声がして、クラス一同が一斉にスピーカーに注目した。
『みんなは七不思議とか信じる?信じてないなら信じてみたほうがいいよ。だって今みんなは体感してるんだから。』
「はぁ…?意味分かんない。」
愛子が眉をひそめて言った。
『言っておくけど、ここは現実とは違う世界だから。嘘と思うなら窓の外見てごらんよ。』
言われた通り、窓の外を見ると、車も人も誰も道におらず、どの家にも灯りがついていなかった。「どうなってんの…」
『こんなとこにみんなを呼び出したのは、復讐のため…』
クラス一同が頷いた。
『復讐をするのは愛子にだけじゃないわ。クラス全員よ』
「えぇ!?なんで?」
『よく言うでしょ?゙イジメを見て見ぬ振りをするのもイジメ゙って。』美映の言葉に誰も何も言えなかった。
『まだゲームは始めない…せいぜい夜の学校を楽しんでみたら?』
そう言うと放送は途絶えた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 彩茶 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ