「何なの…復讐とかゲームとか…」
桜が言った。
「みんな聞いて!僕の推測だと…これはこの学校の七不思議の1つだ。その七つ目…こっくりさんとの鬼ごっこだ。」
直史が教卓の前に立って言った。
「はぁ?ちゃんと説明しろよ田神!」
男子生徒が思わず怒鳴った。
「僕もよく知らないんだ…詳しく書かれた資料には触りしか書いてなくて、やりかたとか、どうなるとかがかいてあるページは破られてたんだ。」「ったく…ふざけんなよ…」
クラスに沈黙が走った。「ねぇ、何でみんな美映の言うこと信じるわけ?」
机に座って腕組みをしていた愛子が口を開いた。「くだらない。私、帰るわ。」
愛子はそう言うと教室から出て行こうとした。
「帰るって…どこに?」桜が引き止めた。
「家に決まってるじゃん。他にどこがあるの?」「だって、ここは現実と違う世界だって…」
「だーかーら、何で美映の言うこと信じるわけ?とにかく、私は復讐なんてごめんだわ。」
愛子はそう言うと教室から出て行った。それを見た他の生徒はぞろぞろと教室から出て行き、教室には桜と直史と知香の3人だけになった。