「…で…私たちはどうするの?こっくりさんとの鬼ごっこに参加するの…?」
知香が引きつった表情で言った。
「やだよ…そんな訳分かんないの…下手すれば死んじゃうかもしれないんだよ?」
桜が自分を落ち着かせようと深呼吸をしてから言った。
「さすがの僕でも分からないからな…一体どうすれば…。」
3人が考え込むと、窓際の席の知香があることに気がついた。
「みんな…出てこないよ…?」
もう5分以上経っているのに、生徒玄関からは誰も出てくる様子がなかった。
「なんで?」
桜が窓を開けて見ようとして窓に手をかけた。
「えっ…!?開かない!」
窓の鍵がいくら強く動かしても、全く動かなかった。
「こっちも駄目だ!全然開かない!」
直史や知香も窓を開けようとするが、どれもびくともしなかった。
「もしかして…生徒玄関も開かなくて出られないんじゃ…。」
「とりあえず、行ってみよう!」
直史が言うと、桜と知香は頷き、3人は教室を走って出た。