―みぃつけたぁ。
声がした。
後ろに二人の男が立っていた。
一人はサラサラロングの金髪、金色の神秘的な瞳、肌は白くて泣き黶。まるで―女のような綺麗な顔。
もう一人は茶髪の背は高め。パンク服スタイルで彼もまた綺麗は顔立ちだが、さっきの彼とはまた違うタイプだ。
金色の彼は言う。
「みつけた。私の手がかり―。」
不気味に笑うその顔は何か敵意とも友情にも同情にも見えなかった。
彼は長い綺麗な紙を耳にかけて言う。
「はじめまして。私は四天王、トランプのキングスペードの幸だ。」
茶髪の彼は言う。
「俺は幸の友達でスペードのエース、輝だ。」
風に吹かれて二人の黒いスペードのピアスが揺れた―。