制服時代に味わうのは、淡い恋心…そして友情の刹那
「すぐに二人に話してれば良かったの…」
「千夏は悪くない…圭ちゃんが強引にしたの」
理沙…
「二人ともバカだよ…」
桜…
「苦しかったでしょ?」
桜は泣きながら私を抱きしめてくれた。
「千夏が教室飛び出して行ってから、私…圭ちゃんを責めたわ」
桜も私も知らない続き…
「だけど圭ちゃんはしたいからしただけだって…お前には関係ないって…」
「理沙…」
桜が理沙を抱きしめた。
「お前にもすれば満足か?って…」
理沙にとってひどく辛い言葉だっただろう…
理沙は泣き崩れた。
「久遠最低…桜、久遠嫌い」
そういうこと言っちゃうのが久遠なんだよな…
「余りにも辛くて…圭ちゃんに嫌われるなら生きてる意味なんかないって…」
「理沙のバカっ」
でもどこか気持ちはわかるような気はする。
「二人がきてくれた時も…」
私ときまづかったんだ…
「でも昨日、まさくんが色んなこと話してくれて…そしたらふっきれたの」
色んなことについては理沙は笑って色々と言うだけで教えてはくれなかった。
「まさくんとの秘密」
そう笑う彼女は、少し成長した様に見えた。