それから気が付くと7ヶ月経っていた。
学校にも行かず家にも帰らず…
そんな毎日が続いた。
そんな時先輩の家に警察が来た。
親が捜索願いを出したらしい…。
あたしは抵抗したが結局家に
連れ帰された。
家に帰って親はあたしに「そんなに子供産みたいなら
産みなさい」そう言ってきた。
あたしは男の事も全部話した。
親はかなり怒ったが最後には
「分かった」と言ってくれた。
そして臨月…お腹もかなり大きく
なってきた。
学校には事情を話してあたしは
中学校にはもぅ行けないと
言った。先生も初めはびっくりしていたが
先生は「じゃあ卒業証書だけでも
届けるから」と言った。
そしてあたしは中学生で子供を
出産。「男なんていなくても
この子はあたしが育てる」
そう決めて立ち会いもなく
出産…。女の子だった。 本当可愛くて産んで良かった。
そう思えた。
出産してから3ヶ月。
あたしは友達とお祭りに行く事に
なった。ひさしぶりに友達と
出かける。あたしは嬉しくて
前の日から張り切っていた。
そしてお祭り当日…。
友達と歩いていると携帯が
鳴った。「誰だろ??」
着信は子供の父親だった。
電話に出ると「ひさしぶり。今お祭り来てる?」
あたしは「今友達と来てるけど?」
そういうと男は「ちょっと会って話せない?」
と言ってきた。
「いいけど…」
待ち合わせをして何ヶ月かぶりの
再会。男は前と全く変わっていなかった。
「話しって何??」
あたしは聞いた。
男は「お前俺の子供産んだらしいね。友達から聞いた」
「産んだけど??それが??
あんた関係ないって言ってたじゃん」
あたしがそう言うと男は「今まで他に女遊びしてたけど
絶対ちゃんとするからやり直してくれん?」
「え?」あたしは耳を疑った。
この男が真面目に父親できるの?…
そう思った。でも男は必死で
あたしに一緒になってくれと
頼んできた。
あたしは男の事をまだ心の
どこかで好きだった…。
「本当に女遊びもやめて真面目にしてくれんの?」男は「絶対約束する」と言ってきた。
それからあたしはあいつの
言葉を信じてやり直す事にした。