紅い月が眼尖らせ睨んでる真っ黒な霧が立ちこめて 茨が館を密室に変える 純白の靴を血色に染めて 止まないステップ 貴方を誘ってる 踊れょ踊れ 今宵も舞い散る 交じわらない社交会 触れたい程に遠ざかる 世間知らずのお嬢様 瞳だけで貴方の虜よ 愛とは何か教えて 黒い鳥が夜を撒いて翔ぶ 今日も闇を夜を延長して 夜の香が私を淫乱にする 潔白の指先を赤く火照らせ飛び上がる鼓動 貴方の温度刻んでる 酔わせ舞わせ 今宵はパレード 絡まらない紅い絲 触れても心は遠いまま 魅惑を宿した王子様 口付ける顔も麗しい これが愛というのね 交わらない社交会 絡めた舌を縫い合わす 明日の来ない愛の謳 一夜の恋じゃ終われない 愛の記憶は消えない