今思えば私の人生が大きく変わったのは短大で始めたバイトからだった。
それは短大での生活費を稼ぐために始めたバイトでスナックでのホステスのバイトだった。
面接に受かった私は次の日からバイトにいくことになった。
バイト初日、親しげに話しかけてきた1人の女の子がいた。彼女は私と同じ年でリサといい、何ヶ月か前からこの店で働いているようだった。
「ねぇ、この後飲みにいこうよ」と誘われ、仕事が終わってから二人で飲みにいくことになった。
仕事が終わり、リサと飲んでいると少し違和感を感じ始めた。なぜか自分で誘っておきながら会計を出すのは私なのだ。
利用されてると感じた私は早めに彼女との飲みを切り上げ、彼女とは距離をおこうときめたのだ。
しかし、仕事が同じでは嫌でも顔を合わせてしまう。思ったとおり、リサは仕事が終わると、次は私のアパートへ来ると言い出したのだ。
どうしようかと迷いながらも断るのに上手い口実も見つからず、結局私は彼女とアパートへいった。
今思えば、この頃の私は彼女と距離をおきたいと思いながらもまだ彼女の本性に気づいてなかったのだ。
それから数日間は何事も無くすぎていった。
が、しかしある日働いている店に私宛の一本の電話がかかってきた。
驚く事にその日は仕事が休みだったリサからだった。
「今日家にいってもいい?」深夜の三時である。
正直、バイトをしながらも学校へ通っていた私は少しでも睡眠時間が欲しかった。これからリサの相手をしてそのまま学校へいく体力はその時の私にはなかった。
「ごめん、また今度でいいかな」私はそう答えたが、次の日も次の日も電話があり、リサは私のアパートへ来たがった。
体力も限界だった私は店のママに相談した。
すると、わたしの話を聞いたママはリサに注意をしたようで、次の日からリサの嫌がらせが始まったのだ。
その頃私には近くのメンズバーで働く付き合い始めたばかりの彼氏がいたのだが、彼氏といるときにわざと家におしかけてきてみたり、時には強面のお兄さんをつれてきたこともあった。
行動がどんどんエスカレートするので、私はまたママに相談すると、ママは以前からリサの態度に不満もあったようでリサをクビにした。
するとリサは思いもよらない行動に出たのである。