その頃…
人形部屋に備え付けの電話機がコールした。
丁度、素っ裸のキディを天井から紐で吊り下げて…
他の子供たちと拷問遊びを楽しんでいたエルファが電話に出る。
「モシモシ?」
「よおォッ! オレオレ!」
「マア、ディック!」
エルファの表情が明るくなった。
電話の相手は人形学校時代、授業をサボって一緒に遊んだ恋人のディックだ。
当時、男人形の中で人間に対しても暴力を振るっていた札付きのワル人形だ。
「お前に、会いたくなって、電話したんだ」
「ワタシモ、アイタカッタワ」
「どうだい? 愚かな人間と、暮らしてよ」
「ワルクナイワ。ユウガナデ、ゼイタクナ、クラシガ、デキルシ」
その時…
「ウィアーンアーンアーンッ!! ミャーミャー! ミャーミャー!」
子供の泣き声がして来た。
チュピィの声だわ!
んもォ、こんな時ィ!
「チョット、マタ、アトカラ、デンワ、スルワ」
電話を切って、ガキどもを見てみる。
ゲッ!
何と、チュピィが顔中ウンコだらけになっているではないか!?
又、何故!?
トイレが我慢出来なかったんだろう。
吊り下げられているキディがウンコをしたのだ。
周りの子供たちが鼻を押さえて呆然と立っている。
「コラ、バカキディッ!!」
鬼のような表情でキディに歩み寄る。
「ミャーミャー」
悲しそうな表情でエルファママを見つめるキディ。
ぶりぶりぶりぶり!
又、ウンコした!
「ミャーッ!!!!!!!」
逃げ惑う子供たち。
シャーッ!
オシッコまでも!
真新しい絨毯が!
エルファママは近くに立ててあった棒を手にした。
「コノ、クソガキィッ!!」
キディの尻をおもいっきり、バシッ! バシッ! バシッ!
「ウィアンッ!! ウィアンッ!! ウィアンッ!!」
泣きわめくキディ。
「アー、クサイクサイ!
シバラク、ソトヘ、デテロッ!!」
エルファママはキディの首を掴んで外へ行き、ポーンと遠くへ投げ付けた。
ガターン!
壁に当たって跳ね返ったキディ。
床に落ちて、気を失なってしまった。
「ミャーハハハッ!!
ミャハハッ! ミャハハッ!」
一部の子供たちが腹を抱えて大笑い!