気づけば一緒 第1話

あきら  2009-05-01投稿
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毎朝たんたんと過ごす学校生活に嫌気が刺している。
とかなんとか言っている僕を人は皆、見栄を張っているなどと言うんでしょう。
友達もいないくせに、なに大人ぶったこと言ってるんだと。
だって僕がそんな台詞を言ったところでまた人は、話せる友達もろくにいないから学校がつまらないんだろ、とあっさり僕の意見を流すだろうから。

ここまで言うとさすがに僕自信、言い訳をしているような気分になってきた。
それはあまりいい気分ではない。
なにか誤解を解く方法は……いや、そもそもこれは誤解なんかじゃない。

確かに事実だ。

周りが言ってることは正しいと、わりと早めに僕は自覚した。
恥ずかしい。
ならば今までの僕の弁解は、ただの無自覚の主張だったというのか。
言い訳よりタチが悪い。

と、朝から持ち前の後ろ向き思考が発揮された。
これは果たして持ち前としてPRして良いものなのか…?

だが他に持ち前はありますか?と聞かれたら、残念だが多分ないだろう。
だから僕にとって根暗という部分は、充分持ち前だと思う。
お、いいぞ。
自分の性格をプラスな方向に誉められた。
あ、自分の持ち前はマイナスなところなんだから、プラスはタブーか。

また下らないことで悩んでしまった。
とりあえず行こう、あの無意味でつまらない場所に。
無意味とも思うし、つまらないとも思うが、学校へ行くのは義務だからな。
義務を破るのは、割に合わない。

と、毎度恐ろしいほどの悩みを頭のなかで発生させては解消し、その流れと共に学校へ行く。

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