2015年 9月2日
「亮といた夏からもう5年も過ぎたんだね」
と、れいなが言った。
「君はまだあの空を覚えてる?ねぇ亮」
2009年 4月8日
「入学式に遅れるよ」
と、お母さんが言っている。そう今日は、私の入学式新しい生活が、始まる日。
そして、運命を大きく変える人に出会った日だった。
「三浦れいな」明るくて誰とでも仲良くできる女の子。
私立朝ケ丘高校の新1年生だ。
「これで入学式を終わります。気をつけ 礼」
「入学式て面倒臭いよねれいな」
今しゃべってきたのは、親友の片桐美帆。
「本当だよね〜」
その隣にいるのは、岡田由里、私の幼なじみだ。
「カッコイイ人いた?」
と、美帆が言ってる。
「特に目立った人はいなかったかな〜」
由里が答えた。
私は話しに加わらず歩いていたら、
「痛っ」
誰かにぶつかった。
振り替えるとそこには、
茶髪の男の子が立っていた。
その男の子は、「ちっ」
と舌打ちをして歩いて行った。
「感じ悪い人だね大丈夫れいな?」
由里が手を貸してくれる。
「すごいカッコイイ人じゃなかった?」
美帆が言っている。
この時、彼が私の運命を大きく変える人だとは、まだ気付いていなかった。