リサは、私のせいで仕事をクビになったから慰謝料を払えというのだ。
とんだいいかがりである。
「払わない」と断ると、今度は強面のお兄さんをアパートまで連れてきて嫌がらせする始末。
仕方なく、これでリサと縁が切れるならと私はサラ金からお金を借りて彼女にわたした。幸いなことに彼女はそれっきり連絡をして来なくなった。
一つ問題が片付いたと思った１ヶ月後、新たなる問題が私を襲った。
それは彼氏が私の部屋に財布を忘れていったことがきっかけだった。みなければいいのに、私は財布の中身が気になり中をみてしまった。
すると、中には思いもよらないものが入っていた。大量の万札？…いや、そうではなかった。入っていたのは手紙である。そして手紙と一緒に写真が数枚。
世の中にこんな衝撃的な彼氏の写真をみる女性は何人いるだろうか？その写真に写されていたのは彼氏と他の女性とのセックスシーンであった。
それを彼は財布に持ち歩いていた…。
私はその事実に何も考えることができなくなり、しばらく動くことができなくなった。
泣いて泣いてこれでもかというくらい泣いてから、彼氏にはどう告げたらいいのかを考えた。
結局、中身を見たことを告げた次の日話し合いを持ったが、彼は別れを決意したらしく、やりなおしたいという私の話は却下されてしまった。
「絶対いい女になれよ」泣くしか出来ない私に彼が最後に残した言葉である。
これが私の男運のない散々な人生のスタートだった。
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