人を殺してしまった。ナイフで体中をずたずたにしてやった。
罪悪感も恐怖感もない。
両手は血で真っ赤に染まっている。
帰ろう
踵を返す私を親友が恐ろしい物を見る目で見ている。
私の嫌いな目。
でも仕方無いか。
私の手は真っ赤。
怖がられても仕方無い。
親友『あ、あ、あんた!何を…人を!』
私『なんでそんなに怖がるの?私、貴女には何もしないよ?』
親友『ち、近付かないで!人殺し!』
私『なんで?なんでそんなこと言うの?親友でしょ?親友でしょ?ねぇ?』
親友『あんたなんか親友じゃないわよ人殺し!近寄らないで!』
親友じゃない?
親友じゃないんだ…
口元がつり上がった。今までにない邪悪な笑みを浮かべた。
親友『近寄んなって言ってんだろ!人殺し!』
私は目の前の人の足をナイフで切り付けた。
親友『あ…あぁぁ!痛い!痛いぃ!』
床に倒れて痛みに悶えている。
最後の言葉、伝えなきゃ。
私『死ね』