脆く邪悪な絆

森田  2006-07-14投稿
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人を殺してしまった。ナイフで体中をずたずたにしてやった。

罪悪感も恐怖感もない。


両手は血で真っ赤に染まっている。


帰ろう


踵を返す私を親友が恐ろしい物を見る目で見ている。


私の嫌いな目。

でも仕方無いか。

私の手は真っ赤。

怖がられても仕方無い。

親友『あ、あ、あんた!何を…人を!』


私『なんでそんなに怖がるの?私、貴女には何もしないよ?』


親友『ち、近付かないで!人殺し!』


私『なんで?なんでそんなこと言うの?親友でしょ?親友でしょ?ねぇ?』


親友『あんたなんか親友じゃないわよ人殺し!近寄らないで!』


親友じゃない?


親友じゃないんだ…


口元がつり上がった。今までにない邪悪な笑みを浮かべた。


親友『近寄んなって言ってんだろ!人殺し!』


私は目の前の人の足をナイフで切り付けた。

親友『あ…あぁぁ!痛い!痛いぃ!』


床に倒れて痛みに悶えている。


最後の言葉、伝えなきゃ。





私『死ね』

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