「バイバーイ」
私とミサは、いつもの交差点で別れた。
交差点を過ぎると、
私の家は五分もしないうちに着く。
「ただいまー」
「おかえり」
玄関で金魚に餌をやっている母がいた。
「お母さん、夕飯食べて来たからいいよ」
「何よー、もぅ!今日は特製カレーなのに」
母は時々、色気を出す。
…が、特徴的な服で全てが崩れる。
だいたい、赤と緑で上下を着飾るって…。
呆れた(笑)。
皆さんもそういう経験は
一回はあるはず。
母、父かまわず(笑)。
「梓姫、たまにはお母さんの夕飯、食べてあげなよ」
姉の真希。今は大学一年生。
「ミサちゃんと?」
「まあね」
真希はそこそこの成績で
そこそこの青春を収めた。
一方の妹(私)は、
良い(?)青春に
悪い成績を収め中。
兄弟、姉妹だと
比較されるのが苦痛。
私は布団に飛び込み、
しばらくして眠りについた。