LOVE&STAR〜恋の光 6

YUNA.  2009-05-04投稿
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―放課後。


私とミサは、軽音楽の部室へ行った。


「今日の朝礼、何なんだろうねっ。安藤の奴」


今さらのように、ミサは思い出した。


「あと、この時計ね」


私はポケットにしまいっぱなしな時計を取り出した。


「よっ」


ふと、視界が暗くなった。


「誰ー?!」


「放してよっっ」


視界が明るくなった。


「わわっ、先輩…」


「先輩にそんな言葉、いいのかなあ〜??」


高杉先輩が、意地悪そうに言う。


「スミマセンっ」


ミサと私は、ペコペコと頭を下げた。


「いえいえ。こっちも悪かったし。そこまでは」

と、神谷先輩。


「ん?何持ってんだよ?」


高杉は強引に、私が持っていた時計を奪った。


「時計…?」


高杉先輩は、時計を光にかざした。


「うっ…」


とたんに、神谷先輩は大勢を崩し、よろめいた。


「レン?」


「あっ、いや…。ちょっとトイレ行って来るわ」


「お…、おう」


ミサと私は、顔を見合わせた。


「…にしてもさ」


高杉先輩は、私に時計を返した。


「ボロすぎね?」


「そうなんですよ。友達に貰ったんですけど、その友達も変わり者で…」


私はそう言うと、時計をポケットにしまった。


「はい、そこに直れー」


軽音の顧問、丸山(先生)が来た。


彼は元ヤンで、今はプロ級のギタリストとして活躍中。


そんなプロが、


訳が分からないが


ここの顧問を務めている。


部員は皆、それぞれの列に並んだ。


この教室には、ホワイトボード以外は何も無い。



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