―かれこれ、30分は語り合ったか。
神様からのご褒美だと、
私は思った。
…しかし、それもつかの間、
ゾロゾロと同じ高校の男子達が集まって来た。
明らかに同学年ではないと思った。
「同じテニス部の先輩」
高二が三人と、
高三が四人らしい。
「何で?」
「こないだの試合で、俺がしくじったから呼び出されたんだ(笑)」
その笑顔は無理していると、一瞬で分かった。
「何々、彼女ぉ??」
「偶然会っただけです」
「ちぇ、つまんねー」
そう言うと一人が、
松本の胸ぐらを掴んだ。
「お前はそこで、コイツのカッコ悪い所見てろ」
私は一人の先輩に掴まれた。
「こないだはよくも…」
一人の先輩が、松本の頬を殴る。
そして違う先輩が松本を蹴った。
痛々しいうめき声が公園に響いた。
「あの…、すぐ戻るので放してもらっていいですか?」
「じゃあ、5分で戻って来いよ」
私は開放された。
私は警察に電話をした。
しかし「くだらない」と断られてしまった。
警察がダメなら…
私はファミレスへ向かった。
高杉先輩達なら、何とかしてくれそう…。
私は息を切らしながら行った。
「あっ!!」
繁華街を覗いた時、
彼らの姿があった。
「あ、あいつ…」
私は会えた事の喜びで、
早くも涙が出そうになった。
「…ふうん。了解っ」
まず最初に神谷先輩が了解してくれた。
そして次々と…。
私はまたしても涙が出そうになった。
そして私は、
公園に案内した。