「この芸人、絶対来年は消えてるよね」
私、今田 千早は
友達のキョーコと
ポテチを食べていた。
「だよね。決めセリフで挑む芸人って、大抵保つ期間少ないし」
「やっぱコントがなきゃねぇ〜」
毒舌な会話をしながら、
『レッドな神様』を
見ていた。
その芸人の名は…
『ハイでテンなション馬鹿様』
…名前からして
頭がイカれている。
さらに持ちネタは、
「僕の仲間は勇気と希望でワッハッハ」
なんか虚しいよ、あんた
私はポテチを口に入れ、
炭酸飲料を飲み干した。
そんな日々で、60?。
友達からは
豚子と呼ばれている。
一方のキョーコは、
もやし。
二人合わせてハリセンボン!
…と、コンビまで決めている。
「あ、また出た、決めセリフ」
キョーコは死んだ瞳をテレビに向ける。
私もどこまでも見透かせる様な瞳をテレビに向けた。
(意味も分からずEND)