エンブレム〜第一章〜?ー?

S・U  2009-05-05投稿
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「…気付くまで二分十二秒。もう少し脳を早く回転させないと死にますよ」
「そんな事どうでもいいんだよ!何でお前がここに居るのかそれを答えやがれ!」
「…」
スッと無言で麦わら帽子を差し出してきた。
「?何だよ」
「慎弥索敵センサーが働きました」
「すげぇなこの麦わら帽子!」
まさかこんな帽子にそんな高機能が付属されてるとは!?NASAだってまだこんなの持ってないだろっ。
「というのは冗談です。本当は、慎弥さんがバスで迎えに来ると御巡りさんが言ったので、じゃあバス停で待ちますと言ったらその人がここまで案内してくれて、それからずっと座って待ってたと言うわけです」
「へぇ、成程。お前、交番に居る間失礼の無いようにしたか?」
そう訊くと奏はムッとした顔をし言った。
「子供扱いしないで下さい。ちゃんと大人しくしてました。読書しながら」
「ん?お前本なんて持ってたか?」
記憶違いでなければ確か、こいつは家を出るとき何も持っていなかった筈なのだが…。
「御巡りさんが貸してくださいました。待ってる間暇だろうからこれでも読んで時間潰してな、と言って」



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