汚染 116

ふく  2009-05-05投稿
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やっと貴方の所へ帰るよ

離れていても貴方と繋がっていられたメール
数少ないけれど貴方が私を思い出してくれた事
本当に良かった
電話はなかったけど仕方がない事だと分かっている

まだ会えないけど
戻って来ても貴方に触れられないけど
また貴方に会える

帰りのバスで綺麗な夕日を見た
前に貴方に言った事
覚えているだろうか

一番綺麗で寂しくなる瞬間
陽が落ちる時
夜になる前のあの空のグラデーション
黄色と朱と藍色
この色が好き
切なくて胸が熱くなる

貴方にメールをした
今見えている空の綺麗さを
何でもない事
だけど一人で見るには寂しくて
勿体ない位で
貴方にも同じ景色を見て欲しくて

貴方からの返事はなかった
結局は私は一人
空を見る事も貴方はなかったはず
貴方との距離を感じる
近付いているのに
こんなにも遠くに感じる

不意に涙が出そうで目を閉じた
会いたい
顔が見たい
このバスを降りた時
そこに貴方がいたら
また笑えるのに

これ以上寂しくさせないで
そう思っても今の辛さなんてちっぽけな事なのかもしれない
もっと苦しむ事だって待っているはず

また明日
今日はその言葉はない
明日も貴方に繋がっていられるだろうか
不安は増えるけど
それでも私の愛は深まるばかり

いつか綺麗過ぎる程の夕日を二人で見たい
それまででもいい
私を想っていて

まだ貴方に触れていたい
だから離さないで
明日はまた私を思い出して
一度でもいいから
どんな事でもいいからメールして

もう少しだけ
貴方に恋をする時間を下さい



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